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お知らせ日:2010年5月8日

件名: METALTECH2010に行って来ました

2010年5月5-9日にマレーシア、クアラルンプールのPWTCでMETALTECH2010が開催されました。
今回は、台湾の機械が出展されていると聞き、「機械の出来」を見に行ってきました。

5月8日の土曜日に行きましたが、いつものMachine Tool展と比べると、幾分お客さんが少ない感じです。それでも最新鋭の機械の周りは混雑していました。

それでは、一回りしてみましょう。

このあたりは、問題なく使えそうですね。 これも、いいですね。 道工具は一通り使えそうです。

 
なんと、60万円だそうです。台湾製です。
日本の中古より安いかも。。。。。。
平面研削盤のレールは台湾製です。
そこそこいけそうに思いますが。。。。。
今回、一番見たかったのがこれ。リニアガイドとボールネジです。材料は日本とドイツから輸入し、機械加工を台湾でしています。日本製の半値で寿命は70%。取付穴と主要寸法は日本製に合わせているので互換性はバッチリです。日本ブランドの海外生産機にも一社採用されているとのことです。補修用には使えそうです。
 
 
台湾の一流ブランド竪型マシニングセンター。ベアリング、リニアガイドを日本製の精度級を使用。NCロータリーテーブル、コントローラを日本製にしていることをPRしていました。製缶品とカバーは台湾製です。精度の要の部品は日本製です。価格は日本製の70%くらいだそうです。 日本メーカーの台湾製。部品構成は台湾メーカーと同じです。但し、日本国内での非該当機器しか経済産業省から製造許可が出ないそうです。海外製でも経済産業省に届出してるんですね。価格は、日本製の80%くらいだそうです。 なんとインド製のNC旋盤がありました。スペインのメーカーがインドで生産しています。ベアリング、リニアガイドはEU製、コントローラは日本ブランドです。規格はmmですから普通にメンテできそうです。価格は、台湾メーカーの台湾製よりほんの少し安いそうです。台湾製よりコストパフォーマンスあるかも。。。。。
 
 

 今回、台湾製の機械を一通り見て思いましたのは、精度の要になる部品は日本製を使っていると言うことですね。台湾にも一流の製鉄所がありますけど、特殊鋼の生産まで手が回っていないのでしょうか?また、ベアリングの与圧にはサブミクロンの加工精度が必要ですから、その辺りからも寿命に差がでるようです。

 台湾の機械加工技術は進歩していますが、材料の供給はまだまだ先になりそうです。機械の寿命を、ベアリングの与圧が抜けるまでとすれば、その点をクリアする為に特殊鋼の作り込み技術が要りますので、100%台湾製になるのにはもう少し時間が掛かりそうです。

 自動車を作るための精度を一つの目標とすると、近い将来マシニングセンタが台湾製に置き換わる日が来るかもしれません。

- 以上 -